2010年12月26日日曜日

旅の記憶 (ユーラシア大陸一周 Web Photo Album)



Jiro&Nobu's Eurasia Round Trip 2010 Web Photo Album

旅行期間中、毎日毎日一日平均100枚もの写真を夢中にとりつづけていたら、13,000枚を超えてしまっていた。ようやく写真の整理ができたのでWebにUpしました!
(これとGPS情報を同期させたらもっと面白いものができる思いますが、とりあえずはこのまま。。)

Jiro

2010年12月25日土曜日

旅の軌跡 (ユーラシア大陸一周GPS記録:Google Maps/Earth)

London生活の立ち上げもひと段落し、冬休みになってようやく時間がとれるようになったので、ひたすら家に籠って旅の振り返りをしていきたいと思います。

旅の道具としてGPSロガーを初めて購入し、道中の位置情報をずーっと記録し続けていたのだが、全てのデータをつなげてGoogle Earth/Mapで表示してみた↓。
(赤は陸路・海路での移動、グレーは飛行機での移動)

Google Earth
※Interactive Mapなので地図上をクリックすると移動・詳細表示が可能

Google Maps
※Interactive Mapなので地図上をクリックすると移動・詳細表示が可能


これ結構よくできていて、地図ヲタクの自分(Jiro)だけでなくても結構面白いんです。

↑を見ての通り、地球の大きさを実感できますし、逆にミクロの視点で、たとえば関門海峡も行きは関門大橋の上をバスで、帰りはフェリーで下をくぐっているのがきっちり記録で来てます。毎日毎日データをまめに記録しつづけた甲斐があったなぁ。
(ローカルではもっと精度がいいのだが、Web上ではこれぐらいで十分でしょう)。



ジョギングや自転車のルートログをUpしている人は最近よくみかけますが、数か月の地続きの旅行を記録し続けて公開してる人って結構いないんじゃないでしょうか。これからバックパッカーにGPSは必携のアイテムになっていきそうですね。

GPSツールの使い心地、使い方については追って詳細をUp予定。

Jiro

2010年10月18日月曜日

ユーラシア大陸を陸・海路中心で一周すると、どのくらいエコ?

「文化の変遷を知りたい」という好奇心に加えて「環境に負荷をできるだけかけたくない」という理由から、「移動手段ではできる限り飛行機を使わない」ことを前提にユーラシア大陸をぐるっと一周してきたわけですが、その結果どうだったんでしょうか?

今回の旅行のCO2排出量合計をざっくり見積もった結果、
-------------------------------------------------------------------------------------

一人当たり2869kg、つまり、3トン弱!
 
つまり、この4か月の旅で、
日本人一人当たりの家庭から出る年間排出量2トンを越えるCO2を排出

-------------------------------------------------------------------------------------
※計算方法については後述


うーむ、飛行機を出来る限り使わなかったのに、こんな大きな値になるとは。それでも、飛行機を一度だけに抑えることで、CO2を4割ほど排出せずにすみました(仮に、国境間をすべて飛行機で移動した場合、ヨーロッパの場合は2カ国以上を越える場合とすると、4.5トン。ちなみに、今回一度利用した飛行機、インド→エジプト間は、旅の総CO2排出量の1/4、0.7トンとなる)。

飛行機をできるだけ使わないという選択は、温暖化を少しでも後押ししないよう配慮する方法ではあるけれど、その醍醐味は、「地球の大きさを知る」「国境を越え、違い・同じを体験する」ことでしょうか。

特に、ユーラシア大陸を這ったことで、目には見えない「時の大きな流れ」と「自分のルーツ」を全身で受けとったように思います。隣国と交わり続けて「今」という時間に生きていることを強く感じられるようになったんですね。とても贅沢な経験をしたと思っています。


飛行機以外の手段で海外を旅する機会を持てるような、長期休暇があるライフスタイルがヨーロッパだけでなく日本でも増えてほしいですね。今はまだ、陸・海路の旅は気軽にはできませんが、そのためにカーボンオフセットという方法がありますね。EasyJetでも+αを支払って、カーボンオフセット(CO2を相殺)することが出来ます。ロンドン⇔アムステルダム間の場合、47kgのオフセット代で€0.72だそう。他のサイト2つ(CarbonPASSTransportdirect.info(英国運輸省))で算出されるCO2排出量は103~105kgだったのでこれを実際の総排出量と仮定すると、EasyJetの方は今の段階では半分程度の相殺ということでしょうか。全てオフセットできませんが、リーゾナブルなオプションなので収入にゆとりがなくてもこれくらいなら手軽に始められそうです。

<参考:計算方法>






今回計算で利用した二酸化炭素排出係数は、英国運輸省が運営するTransdirect.infoそのデータに基づきます。


これらの排出係数を算出した前提が見当たらなかったため、World Watch Japanによる各交通機関の二酸化炭素排出係数と比べました。前提を明確にしているWorld Watch Japanの数値と見比べても大きなずれはないので、多少の誤差は目をつぶって計算しました。

しかし、今回の概算においては、鉄道のCO2は実際の排出量とはかなり誤差があるのではないかと思われます。鉄道の排出量は、発電所の発電方式により異なりますが、今回は各国の発電所ごとのCO2量に基づいて計算していません。Wikipediaには「鉄道は、その走行抵抗の少なさのため、自動車と同様に内燃機関によって駆動される気動車・ディーゼル機関車であっても、単位輸送量当たりのエネルギー消費は自動車よりはるかに少ない。(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%89%84%E9%81%93)」とありますが、石炭を主なエネルギー源として利用している国で鉄道を利用した場合のCO2排出係数がどのくらい英国運輸省のデータと異なるのか知りたいところ。あと、博多→釜山は、この計算で通常フェリーで計算していますが、実際は高速船を利用したため、算出データ以上にCO2排出していると思います。

by Nobu

2010年8月28日土曜日

London生活Start

7月末に旅を終えて日本に戻ったのもつかの間、8月頭に再びLondonに来て、これからJiroの大学院のため二人で2年間London生活です。

まだまだこの貴重な旅行の体験を記録仕切れていないので、これから少しずつさかのぼってこのBlogにUpしていく予定です(2010年内終了目標?)が、二人のLondonでの活動の記録は↓に移します。

Jiro
http://lbtbs2010-12.blogspot.com/

Nobu
http://d.hatena.ne.jp/nobriny/
http://milkcarton.jp/

Jiro&Nobuko

2010年7月22日木曜日

DAY118 (2010/7/21 帰国):ひとときの夢の終わり

昨日(2010/7/21)天津から神戸港に船で入り、帰国しました!

3月末に日本を出発し、日本→韓国→中国(チベット含む)→ネパール→インド→(ここだけフライト:クウェート経由)→エジプト→ヨルダン→イスラエル→ヨルダン(再)→シリア→トルコ→ブルガリア→ギリシャ→イタリア→スイス→イタリア(再)→フランス→イギリス→フランス(再)→(ベルギー・オランダ通過)→ドイツ→ポーランド→(スロバキア通過)→ハンガリー→ルーマニア→モルドバ→ウクライナ→ロシア→モンゴル→中国(再)→日本、と四ヶ月・23ヶ国の駆け足の陸路・海路の旅もこれで終わり。

天津からのフェリー"燕京号"で神戸港に帰還。
目が回りそうな通勤ラッシュの中、大阪中心部に移動。
帰国して真っ先に向かったのはディープなローカル文化が残る大阪通天閣界隈。
通天閣といったらやっぱりこれ、串かつ。。
夜のうちに三重県津に戻り、今日は旅のStart地点 結城神社でGoal!

旅をしている間は日々の活動で精一杯で振返る間もなかったが、いざStartと同じGoal地点に立ってみると、4か月前の出発がつい昨日のように感じられ、旅が現実でなく夢から覚めたような気分である。

仕事もしないでこんなに呑気に旅をしていていいのだろうか?と旅の意義を見失うことも一時あったが、一通り当初の目標通りユーラシア大陸を飛行機なしで陸路・海路でぐるっと回ってみるとなんとも言えない達成感でいっぱいである。

毎日毎日異なる言語・習慣・文化に身を浸し続け、旅行中は体験の整理が追いつかず消化不良の点も多々あったので、これから日々の記録をBlogとして起こしながら4か月の体験を消化していきたいと思います。

Jiro


あれは夢だったのかも。
そんな満ち満ちた気持ちで一杯。

旅のはじまりに参った結城さんを訪れ、感謝と報告を伝えるとともに旅を終えました。旅発った時とは気候が違うものの、結城さんの空気は発つ前と同じ。数人の参拝客とすれ違う、静かな時間が流れていました。変わらない日常を目の前に、そんな思いがこみ上げてきました。

夢のような瞬間だったと振り返られる人生、いいな。それは旅だけではなく、仕事、家庭、創作、活動...人や時によって違うカタチで味わえるんだろうな。ありきたりのようなことだけれど、旅の締めくくりに実感しています。

「ぐるっとユーラシア大陸をしてみたい」と子どものように描いた夢は、お金と時間があれば実現できるし、実現するつもりで旅をはじめた。そうなんですが、今ここに帰ってきたことが、想像以上に、感無量。ゴールに辿りついた達成感もあるけれど、何よりこの嬉しさは、出会いの瞬間瞬間が自分の中に深く刻まれた実感から湧き出ています。

Nobu

2010年7月18日日曜日

只今@北京 (2010/7/18)

モンゴルから中国への入国は思った以上にスムーズで、昨日朝ウランバートルから大同に到着。中国ではあの手この手を使ってもなぜかTwitterにだけはアクセスできないので、Blogを使って代わりにつぶやき。。

Jiroつぶやき
中東・ヨーロッパを回って中国に戻ってくるとここは東アジア。食事も口に合うし、すごくほっとします。4月に最初に中国を回ったときは"外国"を感じたけど、今は非常に親近感を感じます。やはりなんだかんだ言ってお隣さんの国ですね。

昨日は雲崗石窟を見に大同で途中下車。でも入場料一人100元(≒1,500円)と相変わらず異常に高い中国の観光料金にうんざりして入口で引き返す。今まで回った他の国ではこんな値段設定はないなー(ちなみにヨルダンだけもっとびっくり価格:ぺトラ遺跡3,000円↑だったけど)。

中国の都市はとにかくどこもでかい。。たまたま途中下車した大同という日本ではあまりなじみのない都市でも予想外に大きく、ぱっと見て街は横須賀・宇都宮などの日本の中堅都市よりもぜんぜん大きい。ちなみに人口は300万人だそう。この規模の都市なら中国では何十、下手したら百以上?もあるから中国の規模の大きさは半端じゃない。。そして、今回訪問したどの国々よりも経済成長のエネルギーを感じます。

Nobuつぶやき
無事に中国入国!国境越えではパソコンを入れたカバンをチェックされず、何事もなく中国へ。国境ではモンゴル側から中国を見ると、光るネオンや駅の建物の重厚さから国力を感じたなぁ。

中国、落ち着くな~。やっぱり文化が近いんだね。

とはいえ、昨晩はこれぞ中国をつくづく体験。大同駅→北京西駅への夜行列車で、はじめて硬座のクラスを利用。硬座は一番リーゾナブルなクラスのチケット(硬座というのでどんなにお尻が痛くなるのかと思いきや、座席は柔らかかった!)。夜行にもかかわらず、座席数以上に乗り込んでくる乗客がいて、夜な夜な通路に立ちぱなしだったり、座ったり、床で寝ている人もいた。降りるときは、猛烈に必死。荷物を抱えて人の合間を通り抜ける。無事にホームに辿り着いたときは、もうフラフラ。これが中国かと思い知らされました。朝5時10分、北京西駅に降りると、大きな荷物を脇に寝そべる人たちが駅構内に溢れていました。


明日はついに旅の最終章、天津から船で神戸に入って7/21に帰国します!!

2010年6月1日火曜日

DAY13-15 (2010/4/7-9 福建省永定県):客家円楼巡り②

二日目はあいにくの雨の中、一日中土楼巡り。
福建省のこの地域には世界遺産として保存されているものから普通の民家まで大小様々な土楼が散在している。

←は見どころの一つ田螺坑土楼群。棚田の広がる美しい山中に突如現れる。
山の上から一瞬霧が晴れた瞬間に見えた円楼・方楼群の眺めは圧巻。
←は承啓楼
山の上からの眺め。
1700年代に建築されたこの大きな円楼の内部は非常にきれいな形で残っている。
この円楼は現在でも200人以上の家族が住んでおり、生活の様子がうかがえる。全盛期には500人ほどの一族が収入も共有して共同生活していたらしいが、現在では各世帯で家計は独立しているそうだ。
4階建の1階部分は炊事・食堂、2階は倉庫、3・4階が寝室となっている。
3・4階には水道がなく、トイレ(小)は各部屋に置いてある壺で用を足したそうだが、現在は←のバケツ・・・。
この日はウルルン滞在記の舞台にもなったこの承啓楼の民家の一室に泊めていただくことができ、念願の円楼への宿泊を実現!←の家庭料理もご馳走になり、大満足の一日となった。

Jiro